不動産鑑定士が行う鑑定と不動産業者が行う査定は何が違う?
「鑑定」とは、取得費用、取引価格、収益性の三つの経済的観点から不動産の適正な経済価値を表す価格等求めることです。「査定」とは、不動産の売却が可能だと思われる価格を求めることです。
不動産鑑定は次のような時に活用されています。
- 兄弟や親戚間で相続や贈与時に不動産価格を揉めた時
- 借主と貸主間で賃料の増減を揉めた時
- 金融機関から不動産を担保として融資を受ける時
- 決算時に必要な企業不動産の時価を求める時
個人間で不動産を売買する場合は当事者間で自由に価格を決めることができます。しかし、企業や金融機関、行政機関が係わる場合は前述した3観点からの価格が求められ、「査定」で求めた価格は認められないことが多く「鑑定」によることになります。なお、相続税等税に係わる場合は国税庁が定めた財産評価基本通達が主に活用されます。
不動産鑑定書の作成には数週間の期間と数十万円以上の費用が必要となります。不動産鑑定書は不動産鑑定士が作成しますが、不動産鑑定士は不動産に関する多くの知識と情報を活用して、あなたの不動産の現況や課題の調査および価格等に関するコンサルティングも安価で行っています。
不動産は売買だけでなく、相続又は贈与、税金、運用、住宅ローンなど多くのことが関連します。ファイナンシャルプランナーの資格を有する当事務所の不動産鑑定士は価格以外にも不動産に係わる色々なご相談に応じています。